イラストを描かれている方で、イラストは得意だけれどフォント選びや全体のデザイン構成が苦手だという人いませんか?
勿論、文字入れや全体デザインを他のプロに任せて分業するのも一つの手です。
絵に集中できる環境を整えることはとても大事です。
本当は自分で全て手掛けたいけどなんだかイマイチ…
そんな方に読んでもらいたい記事です。何かのヒントになるかもしれません。
結論から言うと、日々デザインの目を鍛えてインプットとアウトプットを繰り返すことです。
日々の暮らしの中から学べるデザインは実はたくさんあります。意識して見れるかどうか、ただそれだけです。
…怒られそうなほど当たり前なこと言ったな?
うん。でもねこれに尽きる。
ただ闇雲にやっていては効率が悪いから、
なるべく効率が良くて気分の上がるインプット方法を伝授するね。
まずはじめに
SNSやデジタル機器に溢れるこの時代、
誰もが簡単にイラストやデザインを発信できるようになりました。
ここ近年でイラストレーターさんも爆発的に増えたと思います。
イラストの練習は日々していて、SNSも毎日更新しているのになかなか日の目を見ない…。
母体数が爆発的に増えたことにより、埋もれやすい状態が発生しているのでそれは自然なことです。
自分のイラストの発信力を高めるためにも、フォントや全体デザインの勉強をすることは大事です。
そんなことを言っても忙しくて他を勉強する時間がありません!というそこのあなた。
まずは日常からデザインを学んでみましょう。暮らしの中にはとっても良質なデザインの参考が溢れていますよ!
〇〇しなきゃいけないという固定概念を取っ払ってみる
キャラだけだとなんだか寂しいので、背景やキャラの側に文字を入れています。
毎回フォントがなかなか決められず…
フォントを選ぶのやめてみよ!
既製フォントから選ばなきゃって決まりはないぞ
え!?じゃあどうすれば…
既製のフォントを使わなければいけないという固定概念を取っ払ってみましょう。
イラストレーターさんは特にフォントに苦手意識を持っている人が多くいるように感じます。
フォント選びはなにも膨大な既存フォントの中から探すだけが正解ではありません!
まずは自由に考えてみましょう。
1.絵を描くように、自分で文字を書いてみる
(そのまま手書きでいくor街中の文字を画像検索してフォントを探して参考に)
2.絵にあう音楽から考えてみる
(音楽が思い浮かんだらMVを見て参考にする)
3.お気に入りのフォントデザイナーや会社を探す
(日本語フォントは「フロップデザイン」さんがおすすめ)
- スマホのカメラでフォントを検索できるツール
1)Adobe Capture(App Store/Google play) - 画像からフォントを検索できるツール
1)What Font is
2)WhatTheFont
フォント(文字)や色を擬人化して学ぶ
イラストを描かれている方の中には、言葉で伝えるより絵にした方が早いし伝わる!というタイプの人がいるかと思います。そんな方におすすめなインプット方法は具現化です。
生活の中で目にするフォントや色、様々なデザインを具現化し知識として蓄えましょう。
言語化能力や検索能力が低くい人ほど、五感で何かを感じとる能力に特化していたりします。
普通とはちょっと違うかもしれませんが、それって素敵な能力です。
自分で具現化することが難しい場合は、ネットで「フォント擬人化」や「色擬人化」と検索し、そのキャラクターをインプットしましょう。世の中には意外と多くのものが擬人化されています。
※「擬人化」とは人間以外のものを人物として、人間の性質・特徴を与える比喩の方法。
1.日常のフォントや色を具現化(擬人化)する
(具現化することで知識とし記憶に残りやすい)
2.デザインが擬人化されているコンテンツを見る
(例えば、欧文フォント擬人化漫画「となりのヘルベチカ」)
漫画・アニメ(動画)・絵本・PKGから参考を見つけて学ぶ
商品本体ではなく、一番最初に目に入る部分のデザインは参考になるものが非常に多いです。
何故かというと、最初に見える部分が印象を決めるからです。
いくら商品がよくてもファーストインプレッションが悪ければなかなか売れません。
それをよくわかっているからこそ企業はデザイン費を払い、デザイン会社はクオリティの高いものを提供するよう努めるのです。
【学ぶ】漫画や絵本(書籍全般)のココに注目!
ファーストインプレッションと関連が強いのが「表紙」です。
表紙のデザインを確認するだけなら、ネットの海に山程転がっています。
LINE漫画などのコミックアプリでも中身は読めなくても表紙だけは確認できます。参考を探し放題ですね!
実写からイラスト、そして様々なジャンルがあるのできっとあなたの見本になるデザインが見つかるはずです。
ゲームに関しても同様のことが言えます。
自分のイラストと似たような系統を見つけてどんな文字を使い、
どのようにデザイン全体をまとめているのか観察しましょう!
スクショやPinterestを用いて画像をストックしておくと、後から見返せて便利です。
今まではフォーマット化されたデザインが基本だったが、およそ2000年代から漫画の装丁デザインは一気にバリエーション豊かになったぞ。その流れは今も止まらず、企業合戦は続き結果的に世の中に良質なデザインが溢れている。
【学ぶ】アニメ(動画)のココに注目!
ファーストインプレッションと関連が強いのが「オープニング(OP)」です。
近年趣向を凝らしたOPが多く、フォントやアングルそして色味など参考になるものが非常に多いです。わかる人にしかわからないような仕掛けが組み込まれていたりと細部にわたりこだわりを感じるものも多いので、ぜひ観察して自分のデザインの知識として蓄えてください。
アニメの場合、OPの主題歌のMVがそのアニメの世界観を引き継いでいる場合もあるので、MVもチェックするのがおすすめです。
ニコニコ動画が全盛期だった頃、歌ってみたやボーカロイドで少ない静止画で歌詞(文字)に動きをつけ世界観を表現する手法が流行った。絵はあまり切り替わらないのに、歌詞のフォントやアニメーションに惹きつけられた人は少なくないはずだ。
現代では、その流れを組みつつ動画にも歌詞にも両方ともデザイン要素が強いものが増えてきているね。
【学ぶ】PKGのココに注目!
イラストレーターさんに特におすすめな参考になるPKGのジャンルは
- 食品(特にお菓子)
- 飲料(特にコーヒ/紅茶/お酒)
- 化粧品や美容類
- おもちゃ
PKGの場合は漫画や本の装丁よりも見える部分に文字の情報量が多い場合があります。
これは「タイトル」以外にも入れなければならないものがあるからです。より複雑な画面構成となっている場合があるので、ぜひ見比べてみてください。